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※ Last Updated:09/24/2020

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聴覚障害者の特徴 聴覚以外の能力(視覚・嗅覚・味覚・触覚)は高くキープできます

–五感のトータルスコアは実は全員一緒説–

聴覚障害者の特徴 聴覚以外の能力(視覚・嗅覚・味覚・触覚)は高くキープできます

   

【 この記事を書いた人 】
ノウリ
ノウリ

障害者手帳3級所持、後天性の聴覚障害者。
3歳より難聴となり、普段の生活では補聴器を使用している。両親が整えてくれた生活環境によって、電話する以外はほぼ普通に読唇術を使用して会話可能になる。

   

Butterfly Worldのノウリです。


本記事に書かれている内容は、あくまで難聴者として生きてきて感じた説なので、科学的根拠に基づいたものではないことをご了承ください。

今回、何故聴覚以外の五感の能力について書くことになったのかというと、難聴者として生活してきてずっと思っていたことがあります。

   

聴力は確かに周りと比べて劣るけど、その他の能力、特に視覚と嗅覚そして第六感については人より優れていると感じる…。

   

五感をスコア化し、もし健常者で一番よく聴こえる人が10点なら、ノウリは3点くらいだと思います。そして、聴力は普通より劣るが、視覚と嗅覚については第三者からも人より優れているとたびたび言われます。

   

そんなことない…と思うかもしれませんが、まずはノウリの一説を聞いてみてください。

   

Agenda

 
・聴覚障害者における特徴と五感のトータルスコアとキープの仕方

・脳科学の話:五感は危機の察知能力

・聴覚障害者の特殊な特徴 五感を超えた超越感覚(第六感)について

・聴覚障害者の特徴と五感の能力まとめ
 

   

生物学的な観点から考えても、人間の持つ当たり前の五感でどれかが欠けると生存するために他の五感が欠けた五感を補うと聞きます。

また、その五感だけでは足らず、場合によっては第六感が発達することもあると聞きます。

   

聴覚障害者における特徴と五感のトータルスコアとキープの仕方

聴覚障害者における特徴と五感のトータルスコアとキープの仕方

   

まず、100点をベースとして、聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚のそれぞれのMAXの点数が20点とします。

   

普通の人の場合、トータルスコアはこんな感じになります。

平均的なトータルスコア

   

全ての五感を不自由なく普通に使えているケースですね。

生活していて、特にどれかの五感が優れているということはないですが、実生活では困ることはないでしょう。

   

ノウリの五感のトータルスコアの場合

   

難聴者であるノウリの五感はこんな感じになります。

ノウリのトータルスコア

   

聴覚6点、視覚30点、嗅覚24点、味覚18点、触覚22点です。念のためですが、各五感の平均点は20点としています。

最初に視覚と嗅覚について、第三者にも言われたことがあると軽く触れましたが、視覚と嗅覚が優れている点について解説します。

   

視覚については、30代になった現在でも2.0をキープしています。

学生時代なんかは一番前の席は見えすぎて目が疲れるので配慮してもらっていました。

テストでは普通の体勢でも斜め前の答案用紙が完全に見えます。見てませんが…。

大人になった現在は80m先にあるものも見えます。

   

   

嗅覚については、水のにおいって分かりますかね?

例えば、水道の蛇口が閉まっていなくて、健常者なら音が聴こえるらしいですが、ノウリは聴こえないのでにおいで気付きます。

あとは、雨のにおいですね。雨が降っている最中はほとんどの人が分かると思いますが、ノウリは雨が降る前ににおいでもうすぐ雨が降るって分かる時があります。

   

視覚と嗅覚についてこんな感じですね。

ちなみにですが、味覚が20点より少し低いのは、食に対してそんなに興味がないのでちょっと下げました(笑)。

   

リアルな健常者の五感のトータルスコアの場合

   

先程のキレイなオール20点というのは実際にはいないので、健常者であってもこんな感じでしょう。

健常者のトータルスコア

   

聴覚25点、視覚14点、嗅覚18点、味覚23点、触覚20点。

いわゆる耳の聴こえは良い方で、視力は眼鏡やコンタクト使用、グルメって感じです。こんな人普通にいますよね。

   

健常者の聴覚と視覚を比べると、割と視覚は低下しがちですが、聴覚はあまり影響を受けていない人が多いですね。

   

聴覚以外の五感をキープする

   

難聴者が聴覚以外の五感である視覚・嗅覚・味覚・触覚のスコアをキープまたは上げるための特別なコツは実はないです。

ノウリも特別なことをして視力2.0をキープしている訳ではないです。

   

ただ単純に、聴力が普通より劣ると、聴力の代わりに力になってくれるのが他の4つの五感であり、中でも聴覚の代わりになってくれるのが視覚なので生物学的に自然とそうなってきます。

難聴者は読唇術だったり、手話だったりと健常者より視覚を使う機会が多いのでとりわけ視覚には気を配る必要があります。

   

先程、「特別なことはしていない」「自然とそうなる」と言いましたが、最低限の生活習慣や環境などは整えなくてはならないです。怠惰ではダメです。

   

難聴者にとって視覚は大切な五感なので、きちんとすればキープできます。

   

脳科学の話:五感は危機の察知能力

脳科学の話:五感は危機の察知能力

   

健常者の場合、全ての五感が平均的に察知するので、五感のトータルスコアについてあまり考えたことがないかもしれませんが、思い当たるところはありませんか?

   

“五感のトータルスコア”はノウリが考えた話ですが、実際に脳科学の研究では以下のことが明らかになっています。

   

全盲の発達機能:ブラインドサイトとエコーロケーション

   

ニュースで知った話ですが、アメリカにある全盲の男性がいます。

その男性は全盲に関わらず、ハイキングを楽しんだり、自転車で街に行ったりしています。

   

それができるのは、通常の視覚とは別の経路で対象物を把握する盲視(ブラインドサイト)、音で対象物を認識する反響定位(エコーロケーション:コウモリやイルカが障害物などを避けているのと同じ方法)を駆使しているからとのこと。

   

そしてそれは、脳の働きの調査から聴覚野ではなく視覚野が活性化しているとのこと。

   

欠けた五感の一部を別の機能が守ろうとする理由

   

ノウリの実体験ですが、「消費期限」を越えてどこまで食べられるかを鶏肉で実験したことがあります。結果はこんな感じ。

   

消費期限を経過後の実験結果

 
【1日目】特に変化なし。普通に美味しく食べられる。

【2日目】特に変化なし。まぁ美味しく食べられる。

【3日目】若干臭みがあるものの、焼けば問題なし。味もまだ大丈夫。

【4日目】臭みが増すが、まぁ焼けば問題なし。味も食べれなくはない。

【5日目】臭みが増し、焼くと更に異臭が部屋に広がる。味は問題ないが、舌がピリピリする。食べるのを途中で止める。ギブアップ。
 

   

今回運よくお腹は大丈夫でしたが、よい子はマネしないでください。

   

なお、余談ですが、買ってすぐ食べた時が一番美味しかったです(笑)。

   

この場合、嗅覚と味覚で食べるのを阻止しています。

いわゆる、五感の危険センサーが働いて身を守ったわけです。

   

まぁ、今回は実験なので行けるとこまで行きましたが、普通なら3日目の生の状態で臭みが出た時点で破棄しますよね。

もし、嗅覚が劣っていても第二段階の味覚で身体を守ることができるわけです。

   

五感がいかに大切かが分かります。

   

今でこそ“消費期限”がありますが、大昔はないですよね。それこそ、五感で判断し、生きていかなくてはならないですよね。

欠けた五感を別の機能を発達させてカバーすることが、いかに重要かが分かると思います。

実に人の身体は上手くできています。

   

聴覚障害者の特殊な特徴 五感を超えた超越感覚(第六感)について

聴覚障害者の特殊な特徴 五感を超えた超越感覚(第六感)について

   

ここからは、シックスセンスの話になります。

   

ノウリの場合ですが、気配が読めることがあります。常にではないですが、本当に大切な場面では第六感に助けられることがあります。

これが超越感覚かどうかは分からないですが、こんな経験があります。

   

第六感が働いた経験

 
・重要な話があるタイミングが分かる

・後ろから呼ばれても分かる
 

   

重要な話があるタイミングが分かる

   

学生の頃ってテストって何気に大事ですよね。

そのテストの範囲って通常の授業中に急に発表されたりするわけです。

   

ノウリは先生の教壇の方を見ていれば、何を話しているか分かりますが、下を向いてノートを取っている場合は話しているのは分かるのですが、内容は一切分からないです。

ですが、ノートを取っている最中でもふとした時、何か重要な話が来ると感じ、先生の方を見ます。

   

すると、テスト範囲が口頭で発表されたりするわけです。

   

その時に何を感じているかというと、先生から発せられている気配の感じが授業の時と重要な話の時で微妙に変化します。

要は、先生の緊張感みたいなものでしょうかね…。自分も理屈では説明しにくいです。

   

後ろから呼ばれても分かる

   

これは学生の頃も今もですが、ノウリは声も聴きつつ読唇術で内容を理解しているので、後ろから呼ばれても何を言っているか分からないわけです。

   

ですが、何故か分かります…。

   

おそらく、後ろで他の声が飛び交っていたり、誰かが誰かを呼んだりしているのは、私事ではないため感覚がスルーしているのではないかと思っています。

私を呼ぶ前の呼ぶ人側から発せられる気配の感じと、私に対する声の気配だけが伝わってくる感じです。

   

自分でも不可解なことがまだまだ多いですが、聴覚という機能が平均より劣っているからこそ、他の五感と第六感が発達してカバーしているのではないかと思っています。

   

あまり考える機会が無かったとは思いますが、この話を読んで五感のトータルスコアが結局はそれぞれの点数は違えど100点になっていると同感してもらえれば幸いです。

   

聴覚障害者の特徴と五感の能力まとめ

聴覚障害者の特徴と五感の能力まとめ

   

五感をキープする話から第六感の話まで幅広く話しましたが、結局言えることは、人の身体は実に上手くできていることです。

生存するために、欠けた五感をさまざまな五感とその他感覚が補っています。

   

また、それを補うといっても、確かに特別な努力は必要ないですが、最低限のことは自分で整える必要があります。

周りにも、何か特別なことをしているのでしょ?と聞かれることもありますが、自分にとっては普通のことしかした記憶がないので、本当に最低限の生活習慣や環境などは整えるだけで良いです。

   

難聴者にとって、視覚は大切な五感の一つです。

相手の口元の動きを読んだり、身振り手振りを確認したり、音声が認識できないからこそ場合によっては遠く離れた文字を読んだりと聴覚の代わりに大いに活躍します。

だからこそ、普段の生活を整えることで自然にキープできる環境を作り出して欲しいです。

   

聴覚が劣る分、どうしても耳からの情報が制限されてしまいます。

なので、全力で健常者に勝るとも劣らない情報を手に入れるために、聴覚以外の能力を高くキープしてください。